スポンジケーキを焼く前に
いよいよ、スポンジケーキに挑戦してみましょう。
スポンジケーキは、作り手の技量がはっきりと出やすいものですが、そんなことは気にせずに、気楽に作りましょう。
その前に、ちょっとだけ、スポンジケーキについて、あれこれ知っておきましょう。
これは、別立て式で作ったスポンジ。気泡が荒いのは、私の作り方のせいです
白い大皿…ロイヤルコペンハーゲン「ホワイトエレメンツ」
スポンジケーキは、玉子の泡の力を利用して、ふっくらと膨らませるお菓子です。今では一番メジャーかもしれませんが、本場西洋でのホームメイドの歴史はそこまで長くありません。
玉子を泡立てる労力が必要、日持ちがしない、昔の薪のオーブンはオーブン庫内が小さいので、高さのあるケーキは焼きにくい、小麦粉の製粉の技術が悪かった、なども理由で、100年前は、パイの時代でした。
19世紀終わりから20世紀初めの、お菓子の作り方を見ていると「どんな木の薪を、どう並べてくべるか」から始まっています。スポンジを膨らますに足りる、大量の薪を準備するのも、大変だったようです。今はスイッチ一つで済みます.
スポンジケーキの分類表
さて、スポンジケーキにも、分類があります。本当はもっともっと細かいのでしょうが、私の図は簡単にしてあります。
まずは、別立て式という、一番簡単で、失敗がない方法から、覚えるのがいいと思います。この別立て式で満足したら、この一つをマスターするだけで十分です。
別立て式というのは、まず白身を固く泡立ててから、黄身を入れる感じ。泡だて器で玉子を泡立てるのなら、別立て式でないと大変です。
でも、もしハンドミキサーがあるなら、共立て式の方が、楽です。共立て式は、玉子丸ごと泡立てていきます。どちらかというと、きめの細かいスポンジになる気がします。
この二つをマスターして、ついでにスポンジケーキのうんちくも覚えておけば、便利かもしれません。
私がお菓子に関しては、結構偉そうに語るのは、お菓子作りが上手だからではなく、お菓子文化、お菓子の歴史について、勉強するのが好きだからです。
私のライフワークなので、そこはお許しください。
では、明日から2回にわたり、別立て式のスポンジケーキの作り方を、お伝えします。
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