アップルパイを焼く前に
アップルパイは、昔も今も、ケーキ店の常連です。でも、アップルパイは、ホームメードが断然美味しい。
それは、アップルパイは、熱い時に食べるのが、一番だから。お店で買うと、そういうわけにはいきません。
熱いパイ皮が、ポロポロと落ちるくらいパリッとして、中のリンゴも熱々で、それを食べる美味しさを知ったら、どんなに美味しい店のアップルパイでも、物足りなくなります。
温め直しても、焼き立てのようには、なりません。
なので、是非、ホームメードのアップルパイをマスターして欲しい。
① パイ皮について
パイ皮ですが、私は、冷凍の市販品を使います。本格的なパイの皮を作るのは、とても難しいのです。
今みたいに、ロッテの「パイの実」とか、「源氏パイ」が、手頃な値段で手に入るようになったのは、パイ皮を作る機械が発明されたから。それまでは、パイは高級品でした。
私は、その発明の恩恵を受けることにしています。
② リンゴについて
パイにするリンゴは、固くてすっぱいものが向いていると、言われています。比較的手に入りやすいものでは、「紅玉」という小ぶりのリンゴがベスト。
見つからなかったり、値段が高い時は、銘柄問わず、袋売りの安いリンゴで。
酸味が足りなければ、レモンを足せばいいし、水分が多すぎるときは、煮リンゴにする際、しっかりと、水分を飛ばせば、いいのです。
③ パイの積み立てについて
色々な形の、アップルパイがあります。丸いアップルパイが、一番、有名かもしれませんね。上が格子状で、間から、リンゴが見えているタイプのです。
でも、自宅で作るときは、アメリカンタイプの丸型よりも、フランス風の長方形のものがいい。
理由は、冷凍パイ皮の形が、長方形だから。その形を生かす「アリュメット・オー・ポム」(フランス語でマッチ棒という意味だそうです)が、作りやすいし、扱いやすいので、私は、ずっとこの形で作り続けています。
焼くときも、この形だと、天板1枚で、2本焼けます。冷凍パイ皮を、使い切る感じ。
丸だと、パイ皮の切れ端が出来るので、その始末を考えるのが、しんどい。もう一度練ってからのばしても、イマイチざっくりとはならないのです。
長方形のパイは、切るのも簡単。私は、1本を6等分して、アルミケースに入れて、お皿の上に並べておきますが、切った時に崩れにくい。
焼き立てのパイは、こんな風に立ちます!
アップルパイは、リンゴの生るところなら、どこでも作られるパイです。外国の作り方には、生のリンゴを、焼き込むタイプの。アップルパイが、出てきますが、日本では、無理です。
日本のリンゴは、生食用が主なので、甘く瑞々しく、そのまま食べて美味しいように、品種改良されていますから、焼いているうちに、水分が出て、下のパイ皮がべちょべちょになってしまいます。
それを避けるために、先にリンゴを煮ることです。水分を飛ばした状態にしてから、パイを形作りましょう。
まずは、煮リンゴを、次に、アップルパイを組み立ててみます。2回シリーズで、紹介していきますね。
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