トラウマって過去の亡霊に取り付かれること
60年近く生きていれば、誰でも、思い出すとつらくなる出来事が、いくつかあります。今の時代でいえば、トラウマっていうものです。
このつらい記憶は、もう癒えたと思っていても、ちゃんと消化できたと思っていても、なにかの機会に、切り口が開くように、つらい感情とともに、噴き出てくる。
困ったものです。
でも、このトラウマって、今の出来事じゃないのです。ずっと昔のことを思い出しただけ。この世の中のどこにも、今は存在しないもの。
だから、私は、急に昔の出来事を思い出して、悲しかったり、イライラしたり、怖くなってきたときは、自分に言い聞かせるようになりました。
「これはただの古い記憶。私は今あることに困っているのではない。ただの過去の亡霊に取りつかれているだけ」なのだと。
自分の感情をコントロールすることは、難しいことですが、それでも、ちゃんと対策を取らないと、今の出来事と過去の出来事を、感情の上でごっちゃにしてしまい、大切な今を壊してしまいます。
目下、自分を俯瞰する練習中。
追記
本当に厳しい体験をした方からすると、簡単にトラウマっていう言葉を使われると、嫌な気分になるかもしれませんが、そこは、どうぞお許しを。
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