ウラル石のペーパーウェイト
ここでは、ペーパーウェイトと書いていますが、本当は文鎮(ぶんちん)と、呼んでいます。私が小さなころには、文鎮という言い方しか、なかった気がする。
この文鎮、私が物心ついた時には、すでにあって、当時は、母の持ち物でした。
この丸い形と、ずっしりとした重さと、ザラザラとした石目が、小さかった私の手のひらで、心地よく感じてたんでしょう。
この石が、ウラル石だとわかったのは、私が小さなころは、裏に、マジックで、ウラル石と書いてあったからです。
母は、なんでもマジックで、記述をする人だったので、確か頂いた年も書いてあった気がします。今は、消えてしまいましたが。
ウラル石というのは、輝石族の鉱物の中の、角閃石族の鉱物だとか。
私はウラル地方の、お土産だから、ウラル石というのかと思っていましたが、ちゃんとあるのです。ネットは便利!
多分、父が職場の同僚から、当時のソ連のお土産として、もらったものだと、思います。
父は、貿易関係の仕事で、自分自身も、あちこちの国に、出かけていました。その時のもらい物やお土産を、渡しあっていたのでしょうか。
ただ、父や父の同僚の所属する部署は、昔の言い方で言うと、発展途上国担当だったので、50年以上前、結構危険な目に、あっていたようです。
そういえば、父の仲よしの同僚は、現地の小さな舟に乗って、ジャングルの小さな村に、商売の交渉に行ったまま、帰ってきませんでした。
だれも、行きたがらない部署ですが、レディーファーストなんて大嫌いな父は、人気のヨーロッパやアメリカには、興味がなかったので、まあ、よかったのでしょうが。
なので、この文鎮は、父の思い出にも、繋がります。
一度だけ、この文鎮と同じ形のものを、ロシアの物産店のカタログで、見たことがあります。ずいぶん前のことですが。
もしかしたら、どこかロシアの地域の、伝統的なデザインなのかもしれませんが、今はもう、確かめるすべもありません。
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