京都でイタリアを感じる「ポンペイ展」
数年前に、イタリア旅行に行きましたが、ポンペイまでは、足を延ばせず。なので、今回、京セラ美術館で、展覧会があると知って、すぐに行ってきました。
小学生の頃からの、古代史好き遺跡好きです。
「ポンペイ展」は、写真撮影OKなので、あちこちで、みんなパチパチ。
超一級品の、目玉の展示品があるわけではなく、どちらかというと、身近で楽しめる感じ。
壁画に描かれているのは、大爆発前のベスピオス山。山頂近くまで、ブドウが植えられています。
このあたりでも、盛んにワインが作られていたことが、わかります。これは、フレスコ画。
富豪の家を飾る、大理石の像。当時、ウィンドウに飾ってあったわけではないので、工房に注文して、作らせていたのでしょうか。
壁か床のモザイク画。とてもきれいな状態で残っています。額に入れて、絵を持ち運ぶようになるのは、ずっと後のこと。当時の絵は、直接壁や床にはめ込まれたもの。
有名なアレクサンダー大王のモザイク画も、ポンペイのお屋敷から出土されたもの。ここには、展示されていませんでしたが・
こんな風に、作りこまない感じの、大理石の柱飾り。2000年前のノミの跡が残っています。
ローマのフォロ・ロマーノ(昔のローマの公官庁街の遺跡)にも、こんなノミの跡の残った、柱の一部が、あちこちに散乱していました。
当時の職人は、2000年以上もそのまま残るなんて、思ってもいなかったでしょう。
ポンペイの遺跡のよさは、多分その保存状態にあると思います。
ポンペイは、貴族や富裕層の別荘地として発展したところ。なので、当時の贅を尽くした建物や調度がある。
普通は、繁栄のあとに衰退があって、美術品も散逸していくものだけれど、ポンペイは、繁栄したまま埋まってしまったので、そのまま残ったというわけです。
もし、京都に行く用事があるなら、一度足をのばしてみてください。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。