割れても泣かずにすむ「源右衛門のごはん茶碗」
私の一番の趣味は、食器集めです。これは、子どもの頃の、おままごと道具が好きだったことから、変わることがありません。
だからといって、数が多いわけでもなく、凝ったものがあるわけでもありません。その時その時、自分の生活や気持ちに添うものを、使うくらいですが…。
今回は、ごはん茶碗を紹介します。
結婚して8年目に、阪神淡路大震災に被災して、細々と集めていた食器は全滅。
それでも、これからの生活に希望を持とうと、選んだのが、この稲穂模様のお茶碗です。
佐賀県有田の源右衛門窯のもの。形にも柄にも、どこにも無駄がない。
磁器にしては厚手で、熱いごはんをよそっても、手が熱くならない、実用性も持っています。
当時の値段は忘れましたが、今でも、同じお茶碗を注文することが出来て、一つ3,000円です。
当時でも今でも、私の基準からすると、高いなあと思います。
それでも、それだけの価値はありました。当時は夫婦分の2つだけを買い、そのあと、子どもたちが大きくなってから、2つを買い足しました。
あまりに気に入っているので、我が家にあるごはん茶碗は、この4つだけ。予備も客用もありません。
この5年ほどで、食器の気分が変わって、随分入れ替えがあったのですが、このお茶碗の地位は、びくともしませんでした。
源右衛門のよさは、同じものが定番になっていること。割れても、注文すれば取り寄せてくれるのです。これは、和食器にはめずらしいこと。
廃盤にならない安心感がある源右衛門、多分これからも、この稲穂のお茶碗を使い続けることになると思います。
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