藤原鎌足の墳墓と隠れキリシタンの里へ
藤原鎌足は、多分、教科書に出てくるので、皆さん知っていると思います。でも、藤原鎌足の墳墓に行った人は、少ないと思います。
あまりにも、マイナーだから。それに、観光地になっていない。10年位前に、見つかったばかりじゃないかと思います。
でも、近くまで来たので、探してみました。古代史大好きなんです。
地図で、探してみると、墳墓のある阿武山までは、どうやってもたどり着けないみたいです。歩く道もない。
どうも、上の写真の辺りのもう少し上の方が、墳墓らしいけれど、近寄れず、ここまで。
手前の街は、高槻市から京都、奥の山は生駒山。
この向こうが奈良です。
阿武山があるのは、大阪府高槻市の、山の上。どうして、大阪に?と不思議でしたが、山からの景色を見て、納得。
大阪平野だけでなく、京都まで見渡せる。奈良は見えないけれど、めちゃくちゃ遠いわけではありません。
ちょっと消化不良だったので、もう一つ、昔から行きたかった、隠れキリシタンの里へ、足をのばしました。
ここも、かなり山奥、しかも道が狭い狭い。でも、秘境とも言える場所だからこそ、キリシタンも方々も、信仰を守れたんでしょう。
高槻市のとなりの、茨木市の山奥に、キリシタン博物館はあります。元々、高山右近の治める領土だったそうです。
高槻市に、高山右近の立派な教会があって、茨木市が高山家の領土で、隠れキリシタンの里で、やはり山奥の大阪の豊能町に高山という地域がある。
どうつながっているんだろうと、不思議でしたが、山の中には、峠の道が点在していました。この辺りは、かつて徒歩で繋がっていたんですね。
車なら、あっという間でした。
教科書で有名な、フランシスコ・ザビエルの肖像画は、この里から見つかったもの。今本物は神戸の博物館にありますが、この地域の家の櫃の中に、代々隠されていたそうです。
古い古い墓石。字は読み取れないけれど、十字架が彫られています。この発見で、この地域が隠れキリシタンの里だということが、わかったとのこと。
大正時代、ずっと信仰を隠してきた地域の方々が、研究者の熱意に、やっと歴史を明かしてくれたそうです。
家の軒下に丸めて隠してあった、キリストの絵。代々伝承していくことは、どんなに大変だったでしょうか。
今も、隠れキリシタンの里は、静かな静かな場所です。
とてもマイナーな場所ですが、行ってよかった。いい時間でした。




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